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ネット&読書探索の遍歴
by kaursh
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笠置シズ子の女次郎長ワクワク道中
a0024788_15545414.jpg このところのエノケン特集で少しだけは目を通したが、次代の違いもあるのかやはりなかなか私からは距離のある作品が多い。だが、BSで放映した笠置シズ子主演の映画「女次郎長ワクワク道中」(1951)だけは私の趣味範囲からしても非常に面白い作品だった。なんとも不思議なのはこの時期の作品がミュージカルになっていること。時代劇のいでたちで、登場人物たちが服部良一のスウィングっぽい音楽にのってセリフを歌ってしまう。当時のアイドル映画ということもあって、笠置シズ子の魅力を引き出しながら、軽快なタッチのストーリー展開。とにかく、最後まで退屈しない。こんな作品が十分な紹介もされないまま眠っていることもないので、ちょっと紹介しておこう。

[ネタバレ注意](役名は面倒なので、ほとんど役者名にしました。)
 簡単にストーリーを紹介すると、笠置シズ子が次郎長の娘、キドシン(木戸新太郎)がその見合い相手。だが、二人は相手に会うこともなく、結婚なんてしないために家を飛び出してきた。だが、自分が次郎長の娘だということは知らされていないまま、シズ子は勝手に女次郎長と名乗って、次郎長の子分衆である清水二十八人衆のヤクザ相手にバクチで大もうけ。せっかく儲かったということで、盛大なパーティーで子分たちと踊り明かす。そんないい気分もほんのつかの間、シズ子は逆に子分たちから追われ始めてしまう。街道で追跡劇が始まり、ひょんなことからキドシンに出会う。淡い恋心を抱きながらも、お互いが見合い相手とは露知らず。そこへ追っ手がやってきて、二人は離れ離れに。
 シズ子は一人橋までやってくるが、幼馴染のエンタツが無頼漢を使って、彼女にいいところを見せようとシズ子をほれさせようと待っていた。ところが、無頼漢たちがエンタツを裏切って、シズ子を誘拐してしまう。そこへ、次郎長が名前を伏せたまま登場して、シズ子を救うことに。キドシンは旅芸人に救われて、いよいよ芝居小屋での戦いとなる。
 次郎長はシズ子に実は自分が父親だと告白し、すでにかたぎになろうと決心をしているのだ、と知らせ、女次郎長などやめるように説得する。だが、そこへ次郎長を追う同心たち、武装集団の清水二十八人衆がやってくる。そんな折、旅一座の女座長が急病となり、舞台の上で倒れてしまう。一座はどうしようと右往左往しているが、威勢のいいシズ子が水芸を代わりにやってやろうと舞台に立つ。キドシンも裏でホースの開け閉めの手伝いをすることに。だが、途中でどうホースを操作したらいいのかわからなくなり、シズ子の水芸もおかしなことになってくる。「お前さん、なにやってんだい」と言われて、ますますひどくなってくる。清水二十八人衆は舞台の女性が女次郎長と気づいて、舞台はめちゃくちゃになり、大騒動が始まる。旅一座の外国人が戦いに顔を出して、いつの間にかに、西部劇風に、拳銃の名手ケニー・ダンカンが子分たちを銃で次々に退治。
 最後には、登場人物が舞台に勢ぞろいして挨拶。それから、二人が結ばれて幸せになったエピソードをちょっとやると、エンディングということで、笠置シズ子が人々を従えて、江戸(?)の街を何故だか(あややこと松浦亜弥が最近熱唱した)買物ブギを歌って練り歩く。この奇想天外な結末ですら、見ていてひたすら感動ものなのである。(この他、ストーリー紹介は新たけのこ雑記帳にある。)

笠置シズ子に対して私はまったく何のイメージも持っていなかったこともあって、彼女がちょっとハスキーな声で、ヤクザっぽく振舞ってみせるあたりは、非常に魅力的だった。

 ちなみに、笠置シズ子は吉本興業の創始者「吉本せい」の息子の吉本頴右(えいすけ)の恋人で、二人の間には娘がいる。だが、頴右が若くしてなくなり、吉本興業を引き継ぐことはなかった。吉本興業は、せいの弟の林正之助と林弘高が経営することになった。やすきよのマネージャーから取締役になった木村政雄が吉本の顔に。だが、木村政雄は幹部との対立で2002年に電撃辞任。現在は、林正之助の娘婿である林裕章が代表取締役会長。
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        by kaursh | 2004-11-05 16:06 | 映画
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