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ネット&読書探索の遍歴
by kaursh
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竹本建治の『ウロボロスの偽書』
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 こんなところに、変わったタイプの小説があったんだ!

と私からするとかなりの発見。作者こと竹本建治が連載を始めた小説に誰かがいつの間にかに書き込みをするようになった。独白形式で殺人者の心理が描かれた話、それを書く竹本建治の日々、そして連城三紀彦がアイデアを提供したという芸者たちの物語、これが平行して話は進んでいく。作者が小説に現われるだけではなく、島田荘司、綾辻行人、小野不由美(?)など著名なミステリー系の作家たちやその友人が次々に現われて、不可解な事件に巻き込まれていってしまう。

(あえて言わないが)このジャンルを目指すとかなり退屈な話になる危険性が高いが、ミステリーにしてしまうことで厚いながらも緊張感の持続したストーリーになることに成功している。

続編となる 『基礎論』も少し読み始めたが、まだそのままになっている。だが、この手法を採用しているだけで、私はかなり気に入ってしまってもいる。竹本はどれくらいこの種の他の小説を意識しているのだろうか?笠井潔は竹本に対抗して『天使……』とかいう本を出していた。
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        by kaursh | 2004-06-24 02:26 | 国内ミステリ
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