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ネット&読書探索の遍歴
by kaursh
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名刺本と弘文堂とナベツネ……『渡邊恒雄メディアと権力』続き
 『渡邊恒雄メディアと権力』をまだ読んでいる。その中に、名刺本というのが出てくる。財界人や政治家、そして……などの本を出版すると、それを持って企業を回っていけば、まとめ買いをしてくれるのである。政治資金を集める手段として利用されてきた。名刺代わりになる本、ということ。

 そんなことで、当時は学術系の出版社だった弘文堂の社長と、そうした本の出版を次々に企画していった。経営不振から渡辺が経営に介入するようになり、その後、弘文堂の社長には渡邊恒雄の弟の渡辺昭男が引き継ぐことになる。渡辺恒雄の著書の多くがこの出版社から出ている。そして、中曽根康弘の著書もそこから続々と出版。だが、弘文堂は経営状態が悪化して、倒産。現在も弘文堂という出版社があるが、これは新弘文堂で、以前の弘文堂の関係者が再建したものである。数年前に、中央公論社を読売の傘下に入れたのは、以前からの出版社への渡辺の関心のためである。
        by kaursh | 2004-07-21 04:27 | ノンフィクション
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