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ネット&読書探索の遍歴
by kaursh
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正力松太郎の暗殺未遂事件
a0024788_12543735.jpg 佐野真一『巨怪伝』の読書録の続き。

 時代は戦前のこと。特高警察のトップにいた正力松太郎は虎の門事件の責任をとって辞任。本当ならば、官僚や政界で勢力を持とうとしていたが、その夢は挫折することになる。だが、一線を退いた後も、特高の時代に築いた人脈を背景に新たな方面へと飛び出していくことになる。彼が向かった新たな場所は読売新聞の社長というポストだった。政治家の後藤新平の後援の元で、警察出身の男が社主になるのだ。現在でも、そんなことはほとんど不可能なはずである。だが、当時もしばしば新聞に対して圧力をかけてきた男に対する記者たちの反応はつらいものだった。社長交代の当日の新聞は大丈夫でも、翌日からの新聞を発行できるかどうか、まったくめどがつかないことになってしまった。記者たちは前社長の辞任と一緒に辞表を提出していたのである。
 正力は一人の記者を口説き落として、どうにか記者たちの動きを留めることに成功。正力が読売のトップの座につけたのは、政治家たちの利用しやすい新聞社を確保することが狙いだった。その当時は発行部数5万部という他の新聞社に比較しても零細の新聞社。だが、正力は次第にスタッフを充実させていき、数十万部にまで飛躍的に部数を増やしていった。その際に貢献したのが、渡辺恒雄がかわいがられた務台光雄。

 ところで、表題の暗殺未遂事件。これは正力松太郎が出社しようと読売新聞社の前にきた所を日本刀を隠し持った男が襲撃。目的は正力松太郎への警告の為に、片腕を日本刀で切断することだった。だが、正力は咄嗟によけて、腕は切断されなかったが、その代わりに首を大きく切られ、その傷口は幅15センチ深さ5センチというすごいものだった。出血の量は1リットルもあったが、正力はどうにか命を取り留めた。
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        by kaursh | 2004-07-30 22:25 | ノンフィクション
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