渡辺恒雄は2リーグ制支持になり、ついでに巨人をパリーグに移籍させるという提案をして、それまで批判されてきた1リーグ制を放棄した。まあ、暴言が繰り返されているあたりは相変わらずである。週刊誌の報道では、
オーナー辞任の原因は、一場靖弘選手への現金の供与の問題を取り上げて、右翼が抗議運動をしたことにあったらしいが、真相はまだよくわからない。再び暴言が始まっている事を見ていると、本人はそれほどの打撃ではなかったのかもしれない。ちなみに、星野元監督はナベツネが他のオーナーと違って一番野球界の事を勉強している、とかいっているが、実際には、野球そのもののルールはよくわかっていない。彼が一生懸命勉強しているのは、(自由に球界をあやつる手段としての)野球協約のこと(
その一部)である。
今朝の報道によると、
近鉄選手会が爆弾提案 無期限全面ストへという話で、大阪近鉄バッファローズの
礒部公一選手会長(30)の提案が
日本プロ野球選手会で承認されれば、今後の公式戦が日本シリーズを含めて中止という可能性も出てきた。メジャーリーグでは選手のストが過去に5回起こった(94年のストは252日間にわたる大規模な物)が、日本のプロ野球ではまだない。果たしてこれが実現する事はあるのだろうか?両リーグで首位を走る
中日ドラゴンズとダイエー・ホークスにしてみれば、ナベツネの巨人でも堤の西武でもないのだから、せめて日本シリーズぐらいは実現させてほしいところだろう。だが、選手会としてもどうせならナベツネ暴言に対してある程度の意地を見せてほしい。
追記(9月6日):
近鉄選手会の無期限全面ストに対して、久し振りの優勝に近づいている
中日ドラゴンズの選手会が異論を主張している。ダイエーは何度も優勝してきているからいいが、中日としては待望の優勝。
スポニチの記事によると、
立浪プランが提案され、日本シリーズを含むストを阻止して、来季開幕からのストに変更しようと
中日選手会が動いている。だが、
立浪プランは自分の球団の事だけを考えた自分勝手なものと映ってしまう。だが、中日の球団と選手の優勝への意識、ファンの期待などさまざまな葛藤が見え隠れしてもいるのだ。(ダイエーの球団は渡辺と堤の提唱する球団合併を拒んでいることからも、ダイエー球団に属する選手達もプロ野球選手会の意向に沿った判断をしてくれるだろう。)
再追記(9月6日):
サンスポの記事によると、プロ野球選手会は、オーナー会議の決定を見届けてから、場合によって9月11日、12日にスト権を行使することでまとまった。その後も、毎週土日にストが行われるということで、いよいよである。(毎日を読め!など)渡辺恒雄の更なる暴言を期待しながら、血迷うオーナーの去就、球団と対立する選手達のその後、などなど話が複雑になるのを見ていくことにしたい。
サンスポのもう一つの記事によると、メジャーリーグの選手会はすでに日本の選手会に支援を申し入れ、場合によっては日米野球の中止を視野に入れている。日米野球は正力松太郎による日本のプロ野球発足の原点であり、そこから巨人や阪神といった球団が生まれてきたという経緯がある。日米野球の開催の話まで及んでいる事に注目している。