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ネット&読書探索の遍歴
by kaursh
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暴動騒乱:オランダとコートジボアール
 アラファト関連の報道で一色になると思っていたら、ヨーロッパではオランダの暴動とコートジボワールでの軍事衝突という二つの事件が起こった。なんだか、どこの国も大変なことになりつつあるように感じてしまうほど。

a0024788_16583395.jpgオランダ暴動の発端は映画監督殺人事件。ロイターZAKZAKの報道によると、オランダでは、2日に印象派の画家ヴィンセント・ファン・ゴッホの遠縁に当たる47才の映画監督テオ・ファン・ゴッホ(1547.7.23-2004.11.2.)がモロッコとオランダの二重国籍を持つ男性に路上で殺害された。この監督は過激なことで知られていたようで、以前からイスラム社会に内在する問題を告発し、今年には「サブミッション」というイスラムの女性が夫から暴力を受ける短編映画を発表していた。ありのままのオランダ便り・森の国からには、彼の映画についてもう少し詳しく書かれている。この他、和蘭通信の記事の下のほうにある2003年3月10日の部分には『Najib & Julia』というドラマの紹介があり、また、和蘭通信のトップ(HPの上の和蘭通信をクリックすると行ける)には、11月2日の日付で、殺害事件に触れて、オランダの多文化社会を監督が批判していたことや、事件を受けて集会がおこなわれたことなどが触れられている。現地にいる日本人の声なので、状況がかなり伝わってくる。
 監督の侮蔑的な活動に対する報復として、イスラム過激派が事件を起こしたのだろう。だが、見ていると、テオ監督は結構若者にも人気があるようだし、辛らつだがそれなりに面白い作品を発表していたのかもしれない。まあ、ムーアのように、白人社会に反発するのではなく、オランダに入ってきた他の文化に対して批判的だったことは確かなのかもしれない。差別的であったのか、それとも、異文化であろうと率直だったのか、そのあたりがわからない。

この事件が衝撃だったのは、監督殺害の余波である。容疑者逮捕だけでは収まらずに、一部の人々が監督殺害の報復として、南部エインドホーベンのイスラム系小学校で爆破事件、モスクの襲撃が起こるなど、オランダ各地のイスラム系の多くの施設が襲撃を受けて放火される暴動が起こった。オランダ政府もこの事態に困惑して、事態を沈めようと必死。地元の人々もイスラムに対する怒りがこのような形で爆発するとは思わなかったのだ。

テオ監督の作品は日本の映画館では上映されていないが、TBSで1987年の青春映画「青春の影」(TERUG NAAR OEGSTGEEST・Jan Wolker原作?)が放映されたことがある。彼の2004年の映画には、「Cool!」と「06/05」があるが、リンク先の紹介はオランダ語のようで読めません!その風貌から、同様に過激な、一つ年上でデンマーク出身のラース・フォン・トリアー監督にちょっと似ているなあ、と思ったりもした。。

フランスの報道は、コートジボアールでの政府軍とフランス軍との武力衝突で、フランス兵が9人ほど死亡したことがトップ。滞在中のヨーロッパの人々が大量に出国している。コートジボアール政府はフランスの単独支配のような状況を脱したいと、国連に要請している。

世界情勢はめまぐるしいです。

追記:
オランダについての日本語のニュースはポートフォリオ・オランダニュースで最新のものも含めて順次紹介されている。テオ・ファン・ゴッホ殺害事件については、

 テオ・ファン・ゴッホ銃撃で死亡(2004.11.2.)
 テオ・ファン・ゴッホ殺害事件(2004.11.2.)
 ゴッホ射殺事件(2004.11.3.)
 ファン・ゴッホの死体に刺された手紙(2004.11.5.)
 Udenのイスラム系小学校が放火される(2004.11.10.)
 オランダのイスラム(2004.11.11.)
 ゴッホ殺人容疑者は、ネット掲示板に積極的投稿(2004.11.16.)

と、一連の記事が掲載されている。このニュースは芸能欄に入っているので、その前後には、フェイエノールトでの小野の活躍が報じられている。
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        by kaursh | 2004-11-11 17:11 | 海外情報
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