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ネット&読書探索の遍歴
by kaursh
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三菱自動車リコール隠し事件
 日テレで、「ドキュメント'04 緊急報道ドラマ・三菱自動車リコール隠しの真実▽偽装工作…不正が暴かれた瞬間」というのを先ほどまで深夜にやっていた。会社ぐるみのリコール隠ぺい工作は見ていてさすがにここまで組織立っていたのか、と愕然とする。国土交通省の監査が入る直前、社員たちは自分のところにある機密文書を袋に入れて、9Fの隠し場所やロッカールームへダッシュ。PCのオンラインシステムでは、機密情報にアクセスできないように規制をかけてしまう。監査官が突然やってきても対応できるように、かなり時間をかけていたものを10分まで短縮して資料隠しができるようになる。まったくスバラシイ。これが他の仕事に応用されていたら、ずっといいことになっていたのにね。今回のドラマは1990年のリコール隠し発覚を描いたもの。

 ところが、とうとう、リコール隠しの疑いと内部告発によって、抜き打ち的に監査が入り、しかもロッカールームまで調べられてしまい、耐え切れなくなったことから、隠蔽されていた文書の一部を2000年に開示、ここまでがドラマ。これで終わったかと思ったら、今年2004年に重大な欠陥が続発して、本年の更なるリコール隠しが明らかになり、ハブ破損でダンプのタイヤが脱輪して通行者を即死させた原因だったことがつきとめられる。90年代の初めごろ、衝突実験でも三菱自動車の成績がひどく悪かったというのをTVでやっていた。そのころからすでに、崩壊へ至るカウントダウンが始まっていたのだろう。

 三菱自動車のリコール隠しをドラマ化してしまうと、紙面で読むのとは違ってかなりのリアリティを感じてしまう。社員や国土交通省の監査官の話し方がすべて丁寧語になっているのが気にかかるが、その違和感がかえっていい効果を生んでいる。社員たちはリコール隠しという犯罪行為に加担しているが、会社への忠誠心をすごく感じる。他の自動車産業大手企業では、社員や関連の中小企業が厳しい業務内容とコスト削減でひどく苦しい生活を余儀なくされていると聞くが、これに比較すると、三菱自動車の社内は案外と雰囲気がいいのかもしれない。とはいえ、やっていることがやっていることだけに、承服できないのだが。
 日テレのこの手の報道番組は面白いときがあるが、渡辺恒雄の話やそれに関連した企業への批判は絶対的に避けられているのだろう。番組が終わると、ホンダの自動車の宣伝が始まっていた。
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        by kaursh | 2004-07-26 02:10 | TV
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