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ネット&読書探索の遍歴
by kaursh
2004年 09月 05日 ( 2 )
       
ナベツネの変質と無期限全面スト、そしてスト権行使へ
a0024788_1135244.jpg 渡辺恒雄は2リーグ制支持になり、ついでに巨人をパリーグに移籍させるという提案をして、それまで批判されてきた1リーグ制を放棄した。まあ、暴言が繰り返されているあたりは相変わらずである。週刊誌の報道では、オーナー辞任の原因は、一場靖弘選手への現金の供与の問題を取り上げて、右翼が抗議運動をしたことにあったらしいが、真相はまだよくわからない。再び暴言が始まっている事を見ていると、本人はそれほどの打撃ではなかったのかもしれない。ちなみに、星野元監督はナベツネが他のオーナーと違って一番野球界の事を勉強している、とかいっているが、実際には、野球そのもののルールはよくわかっていない。彼が一生懸命勉強しているのは、(自由に球界をあやつる手段としての)野球協約のこと(その一部)である。

 今朝の報道によると、近鉄選手会が爆弾提案 無期限全面ストへという話で、大阪近鉄バッファローズの礒部公一選手会長(30)の提案が日本プロ野球選手会で承認されれば、今後の公式戦が日本シリーズを含めて中止という可能性も出てきた。メジャーリーグでは選手のストが過去に5回起こった(94年のストは252日間にわたる大規模な物)が、日本のプロ野球ではまだない。果たしてこれが実現する事はあるのだろうか?両リーグで首位を走る中日ドラゴンズとダイエー・ホークスにしてみれば、ナベツネの巨人でも堤の西武でもないのだから、せめて日本シリーズぐらいは実現させてほしいところだろう。だが、選手会としてもどうせならナベツネ暴言に対してある程度の意地を見せてほしい。

追記(9月6日):
 近鉄選手会の無期限全面ストに対して、久し振りの優勝に近づいている中日ドラゴンズの選手会が異論を主張している。ダイエーは何度も優勝してきているからいいが、中日としては待望の優勝。スポニチの記事によると、立浪プランが提案され、日本シリーズを含むストを阻止して、来季開幕からのストに変更しようと中日選手会が動いている。だが、立浪プランは自分の球団の事だけを考えた自分勝手なものと映ってしまう。だが、中日の球団と選手の優勝への意識、ファンの期待などさまざまな葛藤が見え隠れしてもいるのだ。(ダイエーの球団は渡辺と堤の提唱する球団合併を拒んでいることからも、ダイエー球団に属する選手達もプロ野球選手会の意向に沿った判断をしてくれるだろう。)

再追記(9月6日):
 サンスポの記事によると、プロ野球選手会は、オーナー会議の決定を見届けてから、場合によって9月11日、12日にスト権を行使することでまとまった。その後も、毎週土日にストが行われるということで、いよいよである。(毎日を読め!など)渡辺恒雄の更なる暴言を期待しながら、血迷うオーナーの去就、球団と対立する選手達のその後、などなど話が複雑になるのを見ていくことにしたい。サンスポのもう一つの記事によると、メジャーリーグの選手会はすでに日本の選手会に支援を申し入れ、場合によっては日米野球の中止を視野に入れている。日米野球は正力松太郎による日本のプロ野球発足の原点であり、そこから巨人や阪神といった球団が生まれてきたという経緯がある。日米野球の開催の話まで及んでいる事に注目している。

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        by kaursh | 2004-09-05 11:35 | ネット情報
学校占拠事件と記者毒殺未遂疑惑+シャラポワ
a0024788_8440100.jpg 北オセチア共和国での学校占拠事件はロシア軍の突入によって解決されたが、死者はすでに300人を超え、不明者も300人近く、1200人から1500人の人質の約半数が死亡したことになる。たとえ交渉が行われたとしても、ロシア政府の強行策をテロリスト側も承知していたので、多くの犠牲者を出していた可能性が高い。日本での報道では少年や少女が上半身裸の姿で水を飲んでいる様子が繰り返し流されてきたが、中東カタールのテレビ局アルジャジーラでは、もっとひどい怪我を負った被害者が運び出されてくる写真も見ることが出来る(BBCの写真とも比較してみてください)。アルジャジーラはイラク戦争の報道でも、米軍の攻撃で死亡したイラク人の遺体を多数見せる事で、アメリカの報道では隠されてしまう戦争の陰惨な事実を教えてくれてきた。(この点で、ムーアは「華氏911」でイラクの戦争被害者の衝撃映像を集めて、アメリカ国民に現状を伝えようとしたが、これはかなり近い手法である。)ところで、北オセチア共和国で事件が起こったのには理由がないわけではない。ここは周辺のイスラム教徒が多い地域と比べて、キリスト教徒が断然多い。そうしたことから、ロシア軍はチェチェン紛争のための総司令部を北オセチア共和国に設置している。

 どうしてチェチェンからテロリストが現れてきたのか、民族的背景はあるのか(真の囚人:負けないチェチェン人)、チェチェンでのロシア軍の残虐行為がどんなものであるのか、といったことはイラク戦争やパレスチナ紛争と比べても日本ではあまり報道されていない。恐ろしいことに、ロシア軍が捕らえたチェチェン人を集めて爆弾で殺しているとか、さまざまな虐待行為を繰り返している、という話もある。チェチェンの首都グロズヌイはロシアによる無差別空爆によって事実上の廃墟。チェチェンの8人に一人が殺されているというから、中には家族や友人をほとんど皆殺しにされてテロ行為に走る人々もいるのだろう。絶望した女性達が「黒い未亡人」と呼ばれるテロリストとなっている。劇場占拠事件や旅客機爆破事件では普通の人がテロリストとなっている。911の犯人グループはインテリ層が案外多いということだが、チェチェン紛争はパレスチナと同様に民間人テロリストを生み出す温床となっている。(だが、学校占拠事件を見ていると、ロシア兵も人質救出のために必死に頑張っている様子も見える…。)

 新たな情報だとロシアの公共放送は今度の事件の詳細を伝えないようにしていたということだし、これまでの報道でも、政府が人質の人数を少なめにしておくことで事件を小規模な物と見せかけようとしたなど、ロシアでの報道はコントロールされている状況にある。チェチェンとなると多くが自粛報道になっているのだろうが、それでも、ロシアの一部のジャーナリズムはチェチェン紛争の状況を伝える努力をしようとしてきた。その代表的な人物がアンナ・ポリトコフスカヤ。記者としてチェチェンに入って、その状況を最前線から伝えてきた。だが、チェチェン総合情報アンナ・ポリトコフスカヤ情報によると、その彼女が今回の学校占拠事件の現場に向かおうとしていた途中、飛行機を降りたところで体調が急変して緊急入院。毒殺されそうになったのではないか、という憶測が飛び交っている。どうせ腹痛か何かで、自分の体調管理がよくないからだろう、と軽く見る人もいるかもしれない。だが、彼女はノーバヤ・ガゼータ紙(ロシア語)の記者なのだが、この新聞の記者は過去にも数人が暗殺されてきたという背景があるのだ。旧ソ連のスパイ組織KGB以来の伝統が、ロシアには変わることなく存続している。チェチェン弾圧の功績によって大統領に就任したウラジーミル・プーチンは、共産党政権以降で、もっとも軍部に接近した政権を作り出した。彼は若い頃にKGBの諜報員として旧東ドイツで活躍し、1998年には(旧KGBの)連邦保安庁(SDF)の長官に就任。こうした経歴が現在の強力な政治体制の基盤となっている事は疑いない。

 ウィンブルドンの女子シングルで優勝したマリア・シャラポワは、全米オープンで三回戦敗退。ロシア出身の彼女は学校占拠事件での悲劇を受けて喪章を左胸に着けていた。asahi.comの記事では、「ロシアで起こったことに比べたら、わたしの負けなんて小さなこと」とコメントを残している。

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        by kaursh | 2004-09-05 09:23 | ネット情報